![]() 10日ほど前のことになりますが、 前に勤めていました事務所でパーティーがあり、 設計や編集の方などがたくさん集まりました。 デッキのリニューアル工事の完成パーティー。 (のむための口実です、きっと) 以前から アトリエ(設計事務所)とご自宅の間をつなぐように デッキがあったのですが、 今回のリニューアル工事では、 中央あたりで段差がついていて、 その段差に座ったりできるようになっていました。 そこにテーブルとイスをあわせて食事もできたりして、 とっても豊かな空間です。 その日は11月なのに夜でもかなりあたたかくて、 外(デッキ)でみんなで食事を楽しむにはちょうどいい気候。 なぜか生ビールサーバーまであって、みんな飲みすぎ・・・。 まじめな建築の話もたくさんしつつ、 奥さまのおいしい手料理を食べまくりました。 本当においしい。 そして食べる人が幸せになるような料理。 私はここに勤めていた8年近くのあいだ、 もう数え切れないほどこのお料理をいただいていました。 大変なことがあった時でも心が折れずにがんばれたのも、 いいことがあった時にそれを心からうれしく思えたのも、 みんなこのお料理をいただきながら、 たくさん話をして過ごした時間があったからなのだと、 この日、あらためて想い返していました。 いつもいつも会えるわけではないけれど、 心のよりどころがあるということは とても心強くてありがたい。 ![]() 先日のオープンハウスのお料理教室でも使われたキッチン。 (個人宅のキッチンです) お住まいになる方が化学物質過敏症だったので、 合板などが使われている既製品のキッチンセット(メーカー品)ではなく、 キッチンのステンレスカウンター部分は工場へ直接注文し、 木の部分は大工さんがムクの板を使ってつくっています。 ちょっとマニアックな話になってしまいますが、 ステンレス製のカウンターの場合、 1ミリから1.2ミリ程度の厚さのステンレスを使い、 裏側には合板を入れて補強をしていることがほとんどです。 ですが、このキッチンは合板を使わないようにするために、 なんと、厚さ5ミリのステンレスを使っています。 このキッチンを見た方、特に建築関係者は ステンレスの厚さに驚きますが、 私も初めてのことで、 こんなことができるのかと驚きました。 ステンレスの厚さが自由に決定できるだけではなく、 シンクのカタチや大きさ、 角のカーブの大きさ(小ささ)、 ステンレス表面の仕上げ方など、 すべて好きなようにオーダーできるので、 これまで設計した他の家でもオーダーキッチンが多くなっています。 もちろんステンレスだけではなく、 人造大理石や石、木、タイルなどの仕上げも可能です。 既製品のキッチンは使いやすくてカッコイイものもありますが、 使う方にあわせて細かなところまで好きなようにつくれることと、 家の他の部分の質感やデザインにあわせてつくれるところが オーダーキッチンのいいといろではないかと思います。 オーダーだと金額が高いのではないかと思われがちですが、 つくる方と直接やりとりして製作していただいているので、 既製品の標準的なものとあまり差がないくらいです。 (キッチンに限らず住宅設備全般にですが、 標準よりものすごく安いものと、 高級品の価格差が大きいので、 金額の高低には個人差があるかもしれません) ※ この家では化学物質過敏症対策として厚いステンレスを使用しましたが、 一般的には合板を裏側に使ったカウンターでいいと思います。 先週末は「宝の家」でのオープンハウスでした。
お越しいただきましたみなさま、 ありがとうございました。 家が完成した頃(1年半くらい前)と、 その年の桜の咲く時期もオープンハウスをさせていただきましたが、 今回のように少し時間が経ってからの家の状況を見ていただけると、 素材のよさや、 大工さんをはじめとする職人さんのつくりの丁寧さを より感じることができるのではないかと思います。 このくらい時間が経ってくると、 下地(仕上げに隠れてしまう部分)をきちんとつくっているかどうかで、 左官の壁に割れが出てきたり、 木のまわりに隙間が大きく出てしまったりと だんだんと違いがはっきりとしてきます。 木の色も少し濃くなり、落ち着いたいい色になっていました。 オープンハウスの日、 キッチンでは料理教室がおこなわれていました。 ![]() 私は全く調理の過程に参加しなかったにもかかわらず(スミマセン・・・)、 やさしいみなさんは私も食事に加えてくださり、 パエリアをはじめとするおいしいごはんをいただいたのでした。 おいしい食事と楽しい会話というのは ホント人を幸せな気持ちにさせますよね。 デザートにはかぼちゃのお汁粉まで出てきて、 あいかわらず江崎さんのお料理は私を泣かせます。 お料理だけではなく、 テーブルのセッティングやレシピの伝え方など、 ものすごーく考え抜かれて、 準備もしっかりとされているのだと思うのですが、 どこかホッとできるやさしさがあり、心休まるのです。 (あまりにもがんばりや気合が強く伝わってきすぎるものは、 私は心が休まらず、得意ではないのです。) 一見シンプルで普通っぽくみえるようでも、 細やかでちょうどよいバランスがつくりだされていて、 押し付けがましくない心配りがあり、 本当にいいなぁといつも感じます。 江崎さんのお料理をいただくと、 私も建築でこんな仕事をしたいという想いが強くなります。 装飾を加えすぎずに できるだけシンプルでありながらも、 素材のいちばんいいところを引き出して全体をつくっていく。 でもどこかにちょっと楽しい部分もあったりして。 自分はやっぱりそんなものが好きなのだなぁと あらためて感じた1日でした。 |
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